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美術展図録:出版界のダーク・マター [メディアから]

日本で日々膨大な書籍が出版されているわけだが、実は「市販書籍」に登録されていない領域が膨大に存在する。

というのは、「アマゾン」を利用していて気がついたのだが、
国内の美術展の図録というのがまったく出てこない。
手持ちの図録を見ても「ISBN」(日本図書コード・書籍JANコード=国際標準図書番号)というあの記号がついていないのだ。

展覧会に行けなかった人が「図録だけでも入手したい」という需要はあるわけで、美術館だって売り上げを伸ばしたいはずだが、なぜなのだろうか。

展覧会図録という貴重な出版物が、出版界では、見えない物質「ダーク・マター」と化しているのである。

洋書では、海外の美術展の図録が容易に手に入る。

美術館での展覧会の図録は言うに及ばず、画廊で行った小さな個展でさえ
パンフレットに近いカタログ、図録がちゃんとアマゾンで購入できるのである。

逆に、日本の国公立美術館のどんな大きな企画でも、海外からAMAZONで購入する事はできない。
何とも不条理である。
日本の美術館・画廊は解説文を英語と併記するだけで、図録を世界に売り込む意志を放棄しているのだろうか。

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コメント 2

ユコ

 初めまして。通りすがりの学生です。

 きちんとしたソースが無くて申し訳ないのですが、学芸員の先生の話では、日本のカタログの多くは、著作権絡みであまり外部で販売することができないんだそうです。
 ひとつのカタログを作るのに、美術家だけでなく、作品の所有者、図版を撮影した写真家、文章を寄せた研究者など、様々な人物の許可を要します。その許可(カタログ売買にあたっての許可)は基本的に展覧会の会期中に限られていて、昔はそのために大量のカタログが廃棄されるか、どこからかその廃棄を手に入れた古書店によって叩き売られたといいます。
 それではあんまりだということで、今は、展覧会を企画した美術館でなら、過去の展覧会のカタログも置いていいのでは、という流れになったそうです。

 お話を伺ったのが一年少し前なので、現状はまた変わっているかも知れません。
 一般の書店でカタログを見かけることもありますが、現存の作家の個展のものがほとんどであるように思います。
by ユコ (2008-08-18 19:52) 

丈

ユコ様、コメントありがとうございます。
確かに著作権の問題は、そうかな、と思わせますが、海外(欧米)の図録は全く容易に入手できるので、問題は別の所にある、というのがこの文の趣旨です。
by (2008-12-23 18:22) 

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