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ジャコメッティと二人の日本人(4) [美術史]

★10月17日、ジャン・ジュネとジャコメッティ夫妻が
矢内原氏の案内で石井・朝吹宅を訪問しました。

「私たち6人は楽しく話し、楽しく食事をした。
 ジャコメッテイという人は人の話をいいかげんに聞かない。私のつまらない話にもじっと目を
見つめ、真剣に耳を澄まし、私のつたないフランス語がよく分からないときは必ず聞き返した。
誠意のあるそんな彼の態度を私は好きだった。アネットもおとなしいだけではなく、良くしゃべり、
そのしゃべり方は快かった。」

★ジャコメッテイという人は何事にも非常に真摯に、愚直に
取り組みますね。だから会話ですら真剣です。そこに期せずして
ユーモアが生じるようです。そのかわり余分なことは何もしない。

★車も運転せず住居には風呂も台所もありませんでした。ちいさな
コンロと水道だけでごくまれにアネットさんが親しい人に目玉焼き
を振る舞うことがあったと、宇佐見英治さんの回想に描かれています。

★DVDドキュメンタリーをご覧になると写真家のブラッサイが書いていたように、
相手の話を良く聞き、悲観的な内容でも元気よく、はっきり話すのが確認できます。
(「ジャコメッテイは元気よく話す。」「その声はむかし通りに魅惑的で、
 やはりてきぱきとして暖かかった。」----みすず書房「私の現実」p201,202)

★こうして未知の資料が出てくるとジャコメッテイたちが今現在生きているように
思えるから不思議ですね。過去というのもきちん発掘する事によって進行してゆくのですね。
消えたのではなく現在と平行して進んでいるようです。


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コメント 2

Bruxelles

・・・10月17日、ジャン・ジュネとジャコメッティ夫妻が 矢内原氏の案内で石井・朝吹宅を訪問しました。 ・・・
この時ですよね、ジャン・ジュネが「三船(敏郎)と寝たい」と繰り返すのは。
石井好子の家にジャン・ジュネが行ったというのは、凄い事だと吃驚しました。泥棒だと言うので怖かったけれど、
たいして印象に残るような迫力のある顔ではなかった、と言うようなことが書いてありましたね。


by Bruxelles (2010-10-14 19:48) 

丈

コメントありがとうございます.おっしゃるとおり石井さんはジュネの顔にはちょっと失望されたようですね。私は役者顔ではないが印象的な顔だと思います.
by (2011-06-29 10:24) 

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